超ローコスト住宅の家づくりとほっと情報
ローコスト住宅を200社以上調べてみて
このサイトを作るに当たりまして、全国200社以上のローコスト住宅メーカー様を調査いたしました。そこで感じた事をまとめてみたいと思います。
ローコスト住宅は安い?
一番素朴で単純な疑問は、ローコスト住宅は本当に安いの?という事でした。日本の住宅は海外と比べて非常に割高です。ローコスト住宅が経費をカット出来る理由として。
住宅展示場に出展しない。
広告やCMに費用を費やさない
下請け会社を作らず直接仕入れを行う
高年収の営業マンを利用しない等々があります。
住宅展示場も年間維持費で1億円以上掛かると言われており、CMや広告なども同様に非常に高額な費用を掛けているハウスメーカー様も少なくありません。
また家を新築するという事は、非常に複雑な施工作業や各種手続き、様々な契約の流れがあり下請け会社を持った方がより楽に運営出来る事情も良く分かります。
逆に言えば、上にあげた費用の全ては家の品質とあまり関係ないと言えますし、今までの住宅が高すぎたのでは?という思いがよぎって来ます。 ローコスト住宅=安い住宅ではなく、ローコスト住宅=適正価格になっただけの様な気もします。
他の記事でも書いたのですが、やはり家を新築するには非常に煩雑な処理や高い技術が必要です。
私の場合も銀行のローンの契約だけで非常に多くの書類を記載した記憶があります。更に土地の契約や、建物を建てる際の契約など、契約だけでも本当に面倒な処理がいっぱいあります。
家を建てるに於いては更に高い施工技術が必要となりますし、数多くの業者が共同で作り上げなければ、一軒の家を建てる事は出来ません。
高い参入障壁が値下げを抑制していた
例えば、食品をディスカウントする場合は安い仕入れ先を新たに開拓したり、同じ仕入れ先でも大量に仕入れたり、 仲介業者をなくす等、仕入れを工夫するだけで安くする事が可能となりますし、食品等ならば新規参入の障壁も低く値下げ競争は簡単におきてしまいます。
しかし、家の場合は煩雑な契約や高い技術が必要となりますので、安い仕入れ先が出来ただけでは簡単に新しい企業が新規参入するという訳には行きません。
確かに既存に家を販売している業者が仕入れを工夫すれば仕入原価が安くなりますので、新築を安く販売出来る可能性はありますが、対抗業者がいない場合は無理に家を安く売るよりも自社の利益に還元するのみで終わってしまいます。
家が安くなる土台にはより安く販売する対抗業者が増える事や、日本の経済事情が悪くなり家にお金を掛けられる人が減りそもそも家を安くしないと売れない等の事情が無い限り難しいと思います。
ローコスト住宅が増える経済環境の変化
現在その2つの状況が同時に進行する事がローコスト住宅メーカーの増加の原因になっている気がします。
それはローコスト住宅を建てるためのノウハウが全国に広がる事で、 ローコスト住宅メーカーが増加し、更に既存の工務店もローコスト住宅の部署を作る事で、ローコスト住宅メーカー自体が急速に増えている状況です。
また、実際に購買力のある若者が激減しているのもローコスト住宅が増えざるを得ない理由だと思います。
企業努力を高めて価格を落とさない限り、家自体中々売れない時代圏と言うのも大きいと思います。
ハウスメーカーの宣伝方法等の移り変わり
10年~20年程昔であればは住宅展示場やテレビのCM等が大きな影響力があったのですが、最近はインターネットやスマホの普及に従って多くの方の情報を入手する方法が多角化しております。テレビや住宅展示場などの大きなお金を利用しなくても、ある程度価格を抑えた家でしっかりと施工しながら宣伝を行えばSNSやネット上で情報が拡散しやすい状況になっております。
特に家の新築は口コミで広がり易いという性質を持っておりますし、しっかりとした新築施工を行い適正価格で販売する努力を行っていれば、 宣伝等に大きなお金を使わなくても自然に広がり易い情報環境になっている気がします。
そういった情報環境の移り変わりも、ローコスト住宅が広がり易い土壌になっていると思います。
特に一番驚いたのは、超ローコスト住宅のホームページです。全く同じホームページテンプレートを デザインを変えながら沢山の企業が利用している面です。 そっくりなホームページの作りなので、 「同じ系列の企業かな?」と思いましたが、全く別の企業でした。 多分、超ローコスト住宅のノウハウに ホームページテンプレートもセットでついている気がします。
ホームページを作成する費用や維持費もかなり安くなっているでしょうし、 ホームページさえしっかり作っていればSNSなどで拡散しやすい環境はすぐに整うと思います。
仕様もしっかりとされている企業が多いと思いました。
他のサイトの主張では、ローコスト住宅は第一種換気システムを採用していなし、断熱はグラスウールで施工品質も高くないし、結局ローコスト住宅で新築しても断熱性能が低く、将来的にリフォームが必要になるので色々な意味で割高になるという情報が目立ちました。
更に、次世代エネルギー基準や長期優良住宅には適合していないので、将来的にローコスト住宅では建築が出来なくなるとまで断言しているサイトもありました。
しかし実際に色々調べてみると、これらの主張がことごとく間違っておりました。
第一種換気システムに対応していたり、次世代エネルギー基準や長期優良住宅に対応されているローコスト住宅メーカー様も多く、断熱も様々な工夫を凝らしていたり、地域密着型で長年の高い施工実績を持たれている企業も少なくありませんでした。
アフターケアについて
ローコスト住宅メーカー様はやはり、アフターの面は少し弱いという気がしました。
勿論30年以上の保証まであるローコスト住宅メーカー様もありますし、24時間365日対応しますという会社もありました。アフターケアで一番良いのは定期的なチェックだと思いますが、一番重要なのはしっかり対応してくれるかどうかだと思います。
例え定期的なアフターケアが無くても、問題があった際にしっかりと対応するハウスメーカー様なら問題ないと私は思います。
絶対に辞めた方が良いハウスメーカー様の例
一番辞めた方が良いハウスメーカー様の例は、家に瑕疵が起こり裁判を多く抱えているハウスメーカー様だと思います。
裁判を抱えている=瑕疵があっても直さないし裁判で戦う という意味です。
瑕疵が例えあったとしても、しっかりと対応するハウスメーカー様であれば裁判になる事はありませんし、施主としてもそこまで問題を感じる事態にならないと思います。【勿論瑕疵は良くないのは事実です。】瑕疵が起こっても対応しない可能性のあるハウスメーカー様だけは絶対に選択しない方が良いと思います。
但し、やはり施工品質の低い業者はどこにでも存在しますので、必ずしも安心とは言えないのは事実だと思います。
確かに、コストを下げる事はリスクを伴いますが購入する側がしっかりとした情報収集を行い知識を蓄えたうえで 家づくりをされればリスクを下げる事は可能だと思います。
ローコスト住宅が増え、消費者に選択肢が増えた分消費者の責任も増えると思います。一生に一度の買い物ですので、しっかりと検討しながら最善の選択をされます様に…