使いやすいスイッチの場所と注意点について。

家づくりをされる中で、スイッチやコンセントの位置を電気配線図に記入して決める、という打ち合わせがあります。

私自身も初めて考えた事ですし、多くの方は人生で1回やるかどうかの作業だと思います。

長年住み続けるお家ですので、失敗が無い様にしたいですね! 私自身も「ここは良かったな~」とか「ちょっと失敗だったかな?」という面がありますので、その辺りを少しまとめてみました。

ローコスト住宅のメリットが出やすいスイッチの場所

多くのローコスト住宅メーカー様は、ある程度仕様を絞って間取りやプランを設定しております。

言わば家づくりのプロは、何度も家づくりに関わっておられます。その家づくりのプロが考えたスイッチの配置ですので、元々便利な場所にスイッチが配置されている傾向が高いと言えます。

我が家も、玄関に入ってすぐの手の届く場所に玄関のスイッチがありますし、リビングに入ってすぐの場所に玄関の電気を消すスイッチがあるなど、「これは便利だな~」という配置に元々なっていました。

ただし、ローコスト住宅にも歴史が長く施工実績が多い業者があれば、まだまだ施工実績の少ない業者も存在します。

「家づくりのプロがやったから大丈夫」「ローコスト住宅はプランが少ないし失敗は少ないのでは?」と仕様をそのまま鵜呑みにするのではなく、本当に大丈夫かどうかしっかりチェックする必要はあります。



自由設計なら注意が必要です。

ローコスト住宅でも自由設計で施工されている業者が意外と多く、そういった場合は施主様の決める部分が多くなる傾向にあります。

その場合は、スイッチの場所やコンセントの場所をよく練って決めた方が良いでしょう。

電気配線図の決め方

不便なスイッチの例

扉の陰になるスイッチ

我が家でもスイッチのある位置は必ず扉を開けてすぐ手の届く場所にあります。扉を開けて反対側にスイッチがあると非常に不便になると言えます。

扉の陰にならない様にスイッチは設置しましょう。

部屋の中途半端な位置にあるスイッチ

スイッチは大体、部屋に入るときや部屋から出る時に便利が良い様に設置してあります。

スイッチの用途によりますが、部屋の入り口や出口以外の中途半端な位置にあっても不便な場合がありますので、本当にその場所で大丈夫かどうかをしっかり検討する事が必要です。

スイッチをまとめるのも便利です。

我が家はリビングに、キッチンの照明とリビングの照明と玄関の照明と庭の照明とお風呂の照明を全て操作出来るスイッチの集まっている場所があります。

部屋の出入り口以外に、ある程度照明を集中的に操作できる場所があれば、更に利便性が向上致します。

電気配線図でお勧めのスイッチの配置

人感センサーも便利です。

最近は普通になって来た、人感センサーもとても便利です。

玄関やトイレに設置するのもお勧めですが、我が家では階段にも人感センサーを設置しております。

これが意外と便利で、我が家は2階にトイレがありませんので夜トイレに行く時に階段を利用するのですが、真っ暗な中で階段のスイッチを探す必要もなく、また5分程度点灯する様に設定しておりますので、トイレから戻る時も点灯しているので安心です。

夜のトイレは非常に眠たい時に利用しますので、このちょっとした点灯が「助かるな~」という思いになってしまいます。

人感センサーは、スイッチが3段階になっており、【入】【切】【自動】で付けっぱなしにしたり、切ったままという事も可能です。

センサー付きライトの様子

また、感度や点灯時間も細かくダイヤルで調整出来ますので、とても便利です。


センサー付きライトの調整ダイヤルの様子

値段もはっきりと覚えておりませんが、5000円~1万円程度でそこまで高くなかったのを覚えております。

ただし、1Fのリビング側のセンサーの位置はリビングで人が動いただけで点灯してしまいますのでを気を付ける事が必要です。

リビングからは見えないけれど、リビングの電灯を消すスイッチの場所に移動した時に階段のセンサーが働くような位置にセンサーを設置する等がお勧めです。

コンセントの位置について。

コンセントの位置もとても大切です。私自身も家に5年近く住んでいますが、「もうちょっとこのコンセントがあっちに寄ってればな~」「ここもコンセント欲しかったかなぁ」という事もあります。

実際に図面で思い描いていた家具の位置も、住んでみると「この方が便利かも?」と感じる可能性は必ず出てきます。

そんなときに、コンセントを多めに設置していると模様替えの自由度がかなりあがります。

特に模様替えの可能性が高い部屋【リビングや子供部屋など】はコンセントを多めに設置する事をお勧めします。

コンセントの数を追加するのは2000円かいくらか忘れましたが、新築時であれば非常にお安く出来ますのでぜひ多めにコンセントを設置しましょう。



テレビのアンテナについて

テレビのアンテナジャックについても、リビングや模様替えの可能性が高い部屋は2か所はあった方がよいかもしれません。

我が家もリビングのテレビを設置している側と反対側にアンテナジャックを設置しております。

模様替えの時も便利ですが、リビングにパソコンを設置する場合などパソコンにワンセグなどテレビ機能が搭載されている可能性があります。

そういった場合にもアンテナジャックが2か所あれば、テレビの近くだけではなく反対側でも気軽にパソコンをテレビに繋げる事が可能になります。

テレビの位置も模様替えではとても重要な要素になりますので、アンテナジャックの数を増やすのも良い考えだと思います。

テレビの様子

エアコン設置用の穴とコンセント

エアコン設置用の穴とエアコン用のコンセントも広い部屋であれば2か所設置される事をお勧めします。

他の記事でも紹介いたしましたが、大型エアコン1台よりも小型エアコン2台の方が金額的にも電気代的にも安くなる可能性があります。

大型エアコン1台と小型エアコン2台の電気代比較記事はこちら

また将来その部屋をどの様な形で利用するか変わってくる可能性もありますし、間仕切りをして利用する可能性もあります。

出来ればエアコンの穴やエアコン用のコンセントも多めに設置される事をお勧めします。

我が家でも、リビングは大型エアコン1台で済ませていますが、エアコンの穴とコンセントは2か所に設置し、大型エアコンが壊れた時に小型エアコン2台に変更出来るようにしております。

エアコンの様子

納戸の電灯やコンセント

我が家では納戸にも「もしかしたら使うかも?」と思い、念のためコンセントと電灯の引っ掛けシーリングを設置いたしました。

当初は納戸として利用する事以外は考えておりませんでしたが、奥さんが「部屋が欲しい~!!」と言って、納戸をミニ書斎に改造して自分の部屋にしてしまいました。(汗

元々、納戸ですので沢山の荷物がギュウギュウに入っていて「これを書斎に??無理でしょ…」と思っていましたが、片付けが苦手な奥さんもどこからそんなパワーが出て来るのか分かりませんが、人が違うように頑張りあっという間に書斎にしてしまいました。

使うと思ってはいなかった、コンセントや電灯の引っ掛けシーリングが役に立ったのです… いや本当にびっくりしました…

こんな風に、家を建てた当初では思いもよらない自体が発生するのが家づくりの難しさなのかもしれません。

電気配線図とスイッチ、コンセントのまとめ

スイッチやコンセントの位置やアンテナジャックやエアコンの穴等は新築時は非常にお安く出来ますので、出来るだけ多めに設置される事をお勧めします。

ローコスト住宅であれば、ある程度便利に設定してあると思いますが、全ての人のライフプランに合わせてというのは無理だと思います

長年住み続けていると、色々な事が起こり「こんな使い方をするなんて思わなかった」という事が起きる可能性もあります。

まさか奥さんが納戸を自分の書斎にするなんて想像出来ませんでしたが…、「もしかしたらこんな事が起きるかも??」という想像力を最大限に発揮して、模様替えやライフプランの変化に柔軟に対応出来る家づくりをされる事をお勧め致します。