屋上のある家のメリットデメリット

屋上のある家というのは凄くおしゃれな感じがして魅力的な家でもあります。

屋上で夜空を見上げながらくつろぐだけでも家づくりの醍醐味ではないですが、ちょっと特別な癒し空間の様で憧れてしまいます。

メーカーではメリットが強調され、デメリットが意外と伝わっていない事があります。

ローコスト住宅でも少しずつではありますが、屋上のある家をプランとして提供されているメーカーも増えてきました。実際に屋上のある家のメリットデメリットは何があるのか、ローコスト住宅の相性はどうなのかを色々な方の意見や、実際にローコスト住宅を建てた経験を踏まえてまとめてみました。



屋上のある家のメリット

アウトドアの一つとして利用出来る。

屋上のある家の最大のメリットは、庭とは一味違うアウトドア感覚を味わえることにあります。

普通のお庭より人目を気にせず、バーベキューを行ったり、ペットと触れ合う空間を作ってみたり、夜景を楽しむ空間を作ってみたりと、特に人が多い都会であれば特別な空間としてメリットが大きいと思います。

屋上にテントを張って、そこで寝泊まり等を行えばちょっとしたキャンプの様な体験をする事も可能です。

自分も実際に、新築して凄く感じるのですが、自分のお庭であってもやはり他人の目は結構気になるもので、「お庭でくつろぐ」というのは意外と出来にくいと感じています。【草取りをしてるだけでも挨拶等で結構気を使います(汗】

お庭の様な場所を屋上に作って、アウトドアを完全にプライベートとして利用出来るのは、結構「贅沢気分」を味わえる仕様なのかな?というのを凄く感じます。

アウトドアが大好きで、お庭でプライベートを満喫したいのであれば、良い仕様だと思います。

屋上のある家

ラグジュアリーという選択肢も

屋上のある家にラグジュアリーを設置すれば、露天風呂を楽しむ事も可能です。

勿論目隠し等を設置する必要もありますが、野外でお風呂を楽しめるというのも、凄く贅沢な仕様で屋上のある家ならではの楽しみ方かもしれません。

洗濯干場として

通常のベランダは大家族となると、ちょっと狭いと感じる事があると思います。

我が家も5人家族ともなると、洗濯物がかなりの量になります。ベランダだけではちょっと狭いという苦情もあり、お庭に洗濯干場を設置しようか検討もしております。

屋上であれば、日陰等もなく更に盗難の心配も少なく思いっきり洗濯物を干す事が可能です。(1Fから屋上に洗濯物を運ぶのは面倒かもしれませんが…)

屋上のある家

ガーデニングとして

屋上を第二の庭としてガーデニングで利用する事も可能です。

特に、屋上の濡れても大丈夫なソファーやテーブルとマッチする形でガーデニングをする事で、普通ではありえない様なリビングが誕生します。

自然と触れ合う事が出来るリビングと言うのも屋上のある家ならではの癒しの空間とも言えます。

屋上のある家

屋上のある家のデメリット

設置コストが掛かる

屋上のある家は通常よりコストがかなり上がる傾向があります。

というのも屋根は家を守るために非常に重要な役割を果たしているからです。

特に防水という面で、しっかりとした業者に任せないと雨漏りが発生したり、知らず知らずの内に水漏れを起こして建物内部の構造が腐ったり等の問題が発生し易い傾向にあります。

やはり勾配のある屋根と比べ、屋上のある家は平坦な作りで雨水がたまり易いというデメリットがあります。

防水の施工をしっかりとした業者にしっかりと行って頂くにはやはりコストが掛かるという結論になります。

ただし、ゼロキューブの様に屋上庭園を完全に仕様として完成され設計している場合、意外とコストが上がらない可能性もありますので、そういう面ではローコスト住宅と相性が合いやすいのかもしれません。

屋上のある家

維持費用が掛かる。

設置コストと共に、屋上のある家は維持費用も発生しがちです。

やはり勾配のないフラットな屋根で雨漏りや建物内部の浸水を防ぐ為には、定期的なメンテナンスが必要不可欠と言えます。

しっかりとした業者に定期的にメンテナンスや点検を行って頂ける環境でなければ、屋上のある家は向いていないのかもしれません。

ちなみに、屋上は屋根や壁に囲まれた空間ではありませんので、通常の固定資産税にかかる床面積には入りません。



目隠し等が必要

屋上庭園は屋上と言えども、やはりある程度の目隠しは必要となります。

ちょっと高めのラティス等を設置して目隠しをすると共に、子供さんが落下しないような配慮も必要になります。

そういった面でも設置費用が掛かると言えます。

太陽光発電とは相性が悪い

屋根を利用して発電する太陽光発電と屋上庭園を一緒に設置する事は不可能と言えます。

勾配が必要な太陽光発電とフラットな空間が必要な屋上のある家は全く相反する仕様とも言えます。

屋上のある家

木造建築とも相性が悪い

最近は木造建築でも屋上のある家が増加しており、防水面はかなり解決しているという印象を受けますが、元々屋上のある家と木造建築は相性が悪いと言われております。

屋上のある家と言うのは、屋根に平坦な空間がかなり広くあり、色々な樋を利用してもそこに溜まった水を完全に排出するのは簡単ではないからです。

何十年も住み続ける事を考えると不安な面もあると思います。やはり屋上のある家を木造で作られる場合、ある程度実績のある業者にしっかりと建てて頂くという事が非常に大切だと思います。

もちろん、ローコスト住宅であっても仕様として、しっかりと設計され安全性が確立されているのであれば、リスクは低い傾向にあります。

屋上のある家のまとめ

屋上のある家は、非常に魅力的な空間を得られるというメリットと引き換えにコストが掛かるというデメリットが存在します。

特にアウトドアやガーデニング好きな方には、「たまらない」仕様だと思います。

ローコスト住宅であっても、仕様として確立され実績があるプランであれば、そこまでコストを上昇させずに比較的安全に導入出来る可能性もあります。

全体的なライフプランや資金計画を調整しながら、せっかくお金を掛けて屋上のある家を新築したのに、「それ程使わなかった…」という事が無い様に、本当に必要かどうかをしっかりと検討して信頼の出来る業者にお願して設置しましょう。





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