床下収納について ローコスト住宅 ブログ
床下収納のメリットデメリットについて
ローコスト住宅でも仕様の一つとして採用されている床下収納。中にはかなり広めに床下収納を提案されているメーカーも見られます。限られたスペースで出来るだけ収納を増やす工夫ですが、床下収納のメリットデメリットについて紹介したいと思います。
床下収納のメリット
居住空間はそのままで収納スペースをとれる
床下収納の一番のメリットは収納場所の確保です。特にキッチン等で限られたスペースに調味料やワインなど、こだわりの食材を多く収納したい場合にとても便利です。
また洗面所等に設置して、買い置きの洗剤や石鹸を置いている方もおられます。水回り等で色々な用途があるけれども、物を置くスペースに余裕が無い場合に利便性が良い仕様です。
床下収納には固定式とスライド式があり、スライド式は収納をスライドさせる事で収納ユニットを複数取り付ける事が出来、より多くの収納を可能にしております。
都会等で居住空間が限られる場合は、非常に有効な収納手段と言えます。
隠れた収納なので見た目が良い
床下収納は、普段あまり利用しない保存の効く食材や梅酒やワインなどの熟成させる食品を保存するのに便利です。
床下に収納する事で、居住空間とは完全に別の場所に保存する事となり、部屋などの見た目をスッキリと保つことが可能です。
床下収納には、床に収納スペースを作る場合と1段高い床を設置しその床の下に引き出しとして設置する2つのパターンがあります。
床下点検口として
床下収納の場所は、床下点検口としても利用出来ます。
どんな家でも、床下点検口は必要となりますので、ついでに作るという考えもありだと思います。
床下収納のデメリット
床に段差が出来る
床下収納は商品によって差異はありますが、どうしてもすこし段差が出来てしまいます。歩き方や床下収納の出っ張り具合によってはつまずいてしまう事もあります。
金具や部品を取り付けますので、仕様上の問題ですので仕方ない部分でしょう。
ただし、見た目を綺麗に施工して頂けますので、神経質な方でなければそこまで気にならないと思います。
掃除しにくい
床下収納の部分が段差になっていますので、ホコリなどが段差に引っかかり易く、通常のフラットな状態より掃除しにくい傾向があります。
フローリングワイパー等でよく掃除されている方はちょっと気になるかもしれません。掃除機等でしたらそこまで不便には感じないと思います。
ホコリがたまり易い
床下収納は床下にありますので、蓋を開ける頻度にもよりますが、ホコリ等がたまり易い性質があります。
また、床から下の場所ですし、常に色々物が詰まっていますので、ホコリが溜まっても少し掃除しにくい場所とも言えます。
また、蓋の部分に隙間がある場合は蓋の隙間の部分にほこりがたまり易いです。ホコリは床に溜まりますので、床下収納の仕様としては仕方ない部分かもしれません。
床の強度が落ちる
これは床下収納の仕様により様々ですので、一概には言えませんが、通常のフローリングよりは強度が落ちる傾向にあります。
床下収納を設置して長い年月が経つと、上を歩いた時にギシギシと音がしたりへこんだり等が起きる可能性があります。
対策としては、出しやすさにも関わりますし、人があまり通らない場所に設置した方が良いと言われております。
冷気が入る場合がある
これも床下収納の仕様によって変わってきますので、必ずしも冷気が入る訳ではありません。
密封性や断熱性のある床下収納であれば冷気が入る事はありませんが、施工や仕様によっては冷気が入ってくる可能性もあります。
出し入れが負担
床下収納は足元より下にある収納ですので、出し入れがしにくいというデメリットがあります。
普段あまり利用しない食品や食器等を保管する場所ですので、そこまで負担にはならないと思いますが、漬物など普段良く利用する物を入れるのは出し入れの負担を考えると不向きと言えます。
外気の影響を受けやすい
最近の新築では基礎換気を取り入れている方が多いと思います。
基礎に外気が入り易くなっている関係上、外気の湿度や気温に影響されやすい傾向があります。
床下収納にも様々な種類がありますので、必ずしも影響があるという訳ではありませんが、やはり腐りにくい缶詰や調味料等に利用した方が良いでしょう。
使う人と使わない人に分かれる
床下収納を使った方の口コミは完全に真っ二つに分かれてしまいます。
「あるとすごく便利ですよ~」という方と「あるけど全然利用しませんでしたよ…」という方です。
居住空間に余裕があり、収納スペースも十分に確保できている場合、わざわざ床下に物を保存しておくという方は居られないでしょう。
あくまでも収納スペースが確保しきれない方の為の仕様と言えます。
床下収納を設置するに当たって
床下収納の設置場所は特に気を付けましょう。
人があまり通らない場所が良いと同時に、利用しにくい場所は避ける様にしましょう。
また床下収納を設置した場合、その上に食器棚やテーブルやキッチンマットなどは置きにくくなってしまいます。
利便性や今後のスペースの活用方法をよく考慮して、設置場所を検討しましょう。
床下収納のまとめ
ローコスト住宅でもよく仕様の一つとして設置されている床下収納、基本的には非常に便利な仕様ですが、収納スペースに余裕がある場合は無理に設置する必要はないと言えます。
ただし、大家族等でキッチンや洗面所のスペースに余裕が無い場合は仕様の一つとしては有効な手段です。
設置もそこまで高額な仕様ではありませんので、ライフプランと合わせて設置を検討しましょう。