ローコスト住宅 > ローコストハウス仕様> 対面キッチンのメリットデメリット

対面キッチンとカウンターキッチンって違うの?

カウンターキッチンとは、リビングとキッチンの間にカウンターがついたキッチンの総称です。

カウンターの部分にコンロなどが設置されている場合もありますし、キッチンは壁側に設置しカウンターだけがリビングとキッチンの間にある場合も含みます。

壁付けキッチンであっても、対面キッチンであってもリビングとキッチンの間にカウンターがあれば、どちらもカウンターキッチンと呼びます。




対面キッチンのメリットデメリット

最近の新築では、対面キッチンが主流となりつつあり、ローコスト住宅でも殆どのメーカーが対応している状況です。

ある統計によると、新築の7割が対面キッチンを選ばれているというデータもあります。

実際に我が家でも対面キッチンを導入しましたが、その経験や色々な人の意見をまとめながら対面キッチンのメリットデメリットをまとめてみたいと思います。


対面キッチンの様子

対面キッチンのメリット

リビングを眺めながら料理が出来る

対面キッチンの一番のメリットは、リビングを見ながら料理を行えるという事です。

特にお子様が小さい間は、少しでも目を離せないという事が頻繁に発生します。振り向かないと分からないのと、常に視界の中にあるというのは、安心感にかなり違いが出てしまいます。

我が家は、全員小学生になりましたのでそこまで目が離せない状況ではありませんが、「テレビやゲームばっかりやっている」状態は丸わかりですし、対面キッチンですと自然と子供から目を離す時間は減少しますので、子供の状態はより分かります。

子育て世代には欠かせない、または子育て世代に特化した仕様だと言っても過言ではありません。

対面キッチンからの眺め

リビングからキッチンを隠せる

対面キッチンは、収納やコンロ等の設備が見えない様な形状となっています。

リビングからの見栄え的には、壁付けキッチンよりもスッキリとした見た目になります。

急な来客でも、ある程度キッチンは隠れていますので安心感があります。




家族とのコミュニケーションを取りやすい

家族とのコミュニケーションを取りやすい仕様であるのは確かです。

常に家族がくつろいでいるリビングを見渡せますので、料理をしている際の何とも言えない孤独感というのは一切ありませんし、会話もしやすいですし、対面キッチンならではの家族との一体感もあります。

私も、よく食器洗い等を手伝うのですが、1人で食器洗いをしていてもやはり家族と一緒にいながらの作業という感じになり、孤独感は全く感じません。

子育て世代で無くても、家族で過ごす事に心地よさを感じておられる方であればとても良い仕様だなぁと実感しております。


対面キッチンで会話する様子

テレビを見ながら調理できる

テレビを見ながら調理できるのは確かですが、実際に行うと意外とと言っていいほど音が聞こえません

かなりの大音量にしなければ聞こえませんので、結局テレビはついているけど料理の方に集中してしまってテレビを忘れてしまう?となってしまいます。

本当に調理しながらテレビを見たい場合は、台所に聞こえる位置に別途スピーカーを設置する等も必要かもしれません、また料理は結構集中力のいる作業ですのでテレビどころでは無くなってしまいます、メリットというにはちょっと弱いのかもしれません。

対面キッチンからテレビを見る様子

収納を背面に設置出来る

対面キッチンの殆どが、キッチンの背面に食器棚や収納や冷蔵庫等を設置します。

キッチンで作業する際にとても効率的に道具を収納出来ますので、うまく利用すれば作業効率をアップさせることが出来ます。

見た目にもスッキリさせやすいメリットもあります。

対面キッチンの背面収納

対面キッチンのデメリット

カウンターを利用した配膳は意外としにくい?

カウンターを上手に利用すれば、配膳も楽々?というイメージがありますが、我が家では意外と機能していません

というのも、カウンターを利用した配膳は、カウンターの反対側に人がいてこそ成立しますので、妻が「みんな配膳手伝って~」と呼んで手伝ってくれた時にのみ可能だからです。

ところが子供というのはそう簡単に言う事を聞くわけでもありませんので、結局カウンターを回り込みながら配膳する事になってしまう‥という結果になっております。

皆が食卓に集まり始めて、手渡しできるような状況になった時に「少し利用出来る?」機能なのかもしれません。

対面キッチンのカウンター

独立型キッチンよりもリビングに臭いが行きやすい

壁付けキッチンとの差はあまりないと思いますが、独立型キッチンと比べればリビングと接した空間で調理していますので、どうしても臭いがリビングに行ってしまう傾向にあります。

また、最近ではコンロの場所に壁の無い完全にオープン型の対面キッチンがありますが、その仕様ですと更にリビングに臭いが行きやすく、油等も散りやすくなってしまいます。




家族が見える事がストレスに?

時と場合に寄りますが、奥さんが家事などで大変なときに家族がリビングでリラックスしている姿を見る事が逆にストレスになる場合もあります。

うちの奥さんもそうなのですが、「私一人が大変な家事をこなしてるのに皆だらだらして~(怒。」となる事も感情をもった人間ですし時にはありますよね‥ 

子供が1日中ゲームばかりしているとか、遊んでばかりいる様子が丸見えなのも、子供が遊びすぎるのを管理する上で大切ですが、目の前でダラダラされるのがストレスに感じる方は、対面キッチンはあわないのかもしれません

対面キッチンでストレスを感じる妻の様子

料理に集中しにくい

これも個人差がかなりあると思いますが、料理に集中したい方やリビングの様子が見えると気が散ってストレスを感じる方には対面キッチンはあわない傾向があります。

集中してしまうと意外とキッチンの様子は気にならなくなるとは思いますが、人によっては壁付けキッチンの方が調理しやすい方もおられますので、ストレスを感じない方を選択しましょう。

対面キッチンで料理する様子

間取りが制限される可能性も

対面キッチンの場合、長方形の形のキッチンとそれに合わせた間取りのリビングという形になってしまいます。

やはりある程度の広さが必要となりますし、間取りも制限される可能性があります。

ただし、壁付けキッチンにした場合も、どうしてもある程度のスペースはキッチンに割くことになりますし、そこまで差はありません。

ローコスト住宅で新築される場合は、対面キッチンでも壁付キッチンけでも、効率よく間取りや仕様は住みやすい様に設計してありますし、デメリットと言うほどでも無いのかもしれません。

ダイニングテーブルは利用しにくい

カウンターキッチンの場合、カウンター越しにダイニングテーブルがありますので、完成した料理等を置くには回り込んで置きに行く必要があります。

また、ダイニングテーブルほどの作業台は確保出来ませんので、作業スペースが多く欲しい方には不便な傾向があります。その場合は可動式ワゴン等を利用するのも良いでしょう。

対面キッチンのメリットデメリットのまとめ

対面キッチンが主流になりつつあり、メリットが多いのが事実ですが、「ダイニングテーブルをもっと使いたかった」「カウンターをいちいち回り込むのは面倒」等、実際に対面キッチンで後悔されている方も、多くはありませんがなかにいらっしゃいます。

対面キッチンは家族同士のコミュニケーションを取りやすい面や、家族との一体感等でとても良い仕様でもありますので、ライフスタイルや使われる方の個性などをしっかりと検討しながら、より家族の形により添った仕様を選択しましょう。