中庭のある家(コートハウス)について ローコスト住宅 ブログ
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中庭のある家コートハウスはローコスト住宅でも可能?
様々なローコスト住宅を調査致しましたが、ローコスト住宅は「コストカット」という面に特化した住宅という側面もあり、ローコスト住宅で中庭のある家(コートハウス)を提供されているメーカー様は【ゼロキューブ】以外に見つける事は出来ませんでした。
私の近所でも多くの方が新築をされておりますが、正直ローコスト住宅ではない通常のハウスメーカーでも中庭のある家を建てておられる方は非常に少数という印象を受けます。
実際に自転車で結構な範囲を見ていますが近所で中庭のある家を新築されている方は1軒もおられませんでした。
ただし、ローコスト住宅でも注文住宅を提供されているメーカー様【ゼロキューブ】は存在しますし、コストはどうしても上昇する傾向にありますが、不可能ではありません。(結果的にコストが上昇してローコスト住宅では無くなるかもですが…)
また、ローコスト住宅自体が増えている状況ですので、仕様として提供されるメーカーも増えていく可能性も御座います。
そういった面も含めて、ローコスト住宅での中庭のある家(コートハウス)のメリットデメリットを紹介したいと思います。
中庭のある家の種類
中庭のある家は大きく分けて3種類存在します。
家の形状で【ロの字】【コの字】【L字型】の3種類となります。勿論囲う範囲が多いほど、中庭のある家のメリットとデメリットが強まる形になりますので、よりよりバランスを考慮して選択する必要があります。
中庭のある家(コートハウス)のメリット
プライバシーの確保が出来る
中庭は外とは隔離された空間ですので、プライバシーを高く保つことが可能です。
外の空気に触れられる空間で、プライバシーの保てる空間というのは通常とは異なる心地よさがあります。外の空間と言えども、お部屋の様に利用出来てしまいます。
家族でバーベキューを楽しんだり、ガーデニングを人の目を気にせずに楽しんだり、星空の下でゆっくりとするのも良いでしょう。ハンモック等でゆっくりとお昼寝も贅沢な時間に感じられますね。
我が家にもお庭がありますが、やはり隣人から丸見えの状態ですので、正直「お庭でくつろぐ」というのは難しい状態です。
隣人と凄く仲が良くて、会うのが楽しみであれば良いのですが、最近は人間関係が疎遠になりがちで持ち家でも「挨拶程度」の人づきあいが多い気がします。
そういった意味でも、完全に隔離されたお庭は気兼ねなくリラックス出来る環境と言えます。
家の中をオシャレに演出しやすい
中庭のある家は、作りや中庭の演出次第では非常にオシャレな空間を演出する事が出来ます。
ガーデニング等がお好きな方であれば更にオシャレに出来ますし、飾り物や置物を趣味にされている方なら、通常とはちょっと違った空間づくりが可能です。
真ん中にシンボルツリーを植えて、ライトアップしたりクリスマスの時期にはイルミネーションを楽しんだりとちょっと贅沢な楽しみ方も出来ますね。
外でありながら、囲われた空間ですので植物や置物も破損しにくいのもメリットと言えます。
日光を取り入れやすい
中庭のある家は、家の中心にお庭がありますし、お庭に面する場所はガラス張りの傾向がありますので、家の中に日光が入り易い形状となります。
旗竿地や周囲の環境によっては、日光を取り入れにくい土地もありますので、中庭のある家も上手に日光を取り入れる一つの候補なのかもしれません。
お子さんを遊ばせやすい
中庭は、子供さんを遊ばせやすい場所になります。ある程度の広さと、ガラスにぶつからない様な配慮は必要ですが、多少目を離しても安心な場所の一つと言えます。
特にお子さんが小さい時期は、「危ないこと」や「いつの間にかいなくなる」等々もあり、例え自分のお庭でも目を離す事は出来ません。そういった意味では、囲われた庭というのは安心感があります。
洗濯干場として利用しやすい
中庭は、ベランダと異なった洗濯干場としても利用しやすいメリットもあります。
もちろん洗濯物が飛んでいきにくいですし、下着などの衣類をプライバシーを守りながら干す事も可能です。
ただ、中庭はどちらかというとオシャレに演出されたい方が多いと思いますので、洗濯干場を設置する場合は全体の雰囲気にマッチする様に上手に設置したり、使わない時は隠せる仕様にする必要があるかもしれません。
開放感のある家になり易い
中庭のある家は、外と接する面が非常に多くなりますので、開放感のある家になり易い傾向があります。
家の中だけではなく、お庭もプライバシーが保てているというのは私自身も「ちょっと羨ましい」と感じる仕様でもあります。
隣人の目というのは、気にならないようで「結構気になります。」お庭も自由な空間というのは少し贅沢な仕様ですね。
中庭のある家(コートハウス)のデメリット
建築コストが高い
家の形状によりますが、通常の家と比べ建築コストは上がる傾向にあります。
特にロの字型の、完全な中庭の場合8畳~10畳程度の広さを中庭で確保しないとメリットが出にくいですし、敷地面積も必要ですし、外壁部分も増えたりと建設費的にもかなり上昇してしまいます。
特に、ローコスト住宅を検討されている場合、仕様で提供されていない場合は建築費がかなり高額になる可能性もあり、あまりお勧め出来ません。
ただし、【ゼロキューブ】の様にローコスト住宅の仕様として提案している場合は、コストを抑えてしっかりとコートハウスを建築出来ますので、メリットが高いと言えます。
もしローコスト住宅で中庭のある家を検討されるとしても、【L字型】が一番やり易い仕様とも言えます。但しL字型の場合、高めの外壁でL字の部分を囲いますのでその部分の建築費が上がってしまいます。
水捌けはあまり良くない
中庭は外ですので、どうしても雨などの水分が侵入してきます。
排水管などの排水設備をしっかりと整える必要がありますし、そういった面でも建築費が上昇してしまいます。
【L字型】や【コの字型】であれば、水捌けの部分はそこまで気にする必要はないと言えます。
居住スペースは狭くなる
中庭のある家の形状によりますが、庭に利用したスペース分居住空間が狭くなる可能性があります。
特に【ロの字型】のコートハウスであれば居住空間に大きな影響がありますし、逆に【L字型】のコートハウスであればそこまでの影響はないと言えます。
断熱性能は落ちる
特にロの字型の中庭のある家は、外と接する面が増える傾向にありますし、ガラス張りにする関係上どうしても断熱性能は低下する傾向にあります。
二重窓にするのはもちろんですが、フレーム部分が結露しやすいですので、出来るだけフレームの少ない窓にする等も検討した方が良いかもしれません。
中庭のある家(コートハウス)のメリットとデメリットまとめ
中庭のある家は、お庭のプライバシーを保ちながら利用されてたい方【都市部や立地関係】や、趣味や安らぎの場所としてお庭を利用されたい方にはメリットが大きい仕様と言えます。
逆に、コストが掛かりますし、ローコスト住宅では仕様として提供されているのは【ゼロキューブ】以外はあまり見かけられませんでした。
L字型で高い壁で囲う形であれば、まだローコスト住宅で対応出来る可能性がありますので、どうしても中庭のある家が必要な方は、L字型でアプローチしてみては如何でしょうか?