HEMSと太陽光パネルのモニターについて 会社員の家づくり
太陽光パネルのモニター ほっと情報
簡易HEMS
HEMSと太陽光パネルのモニター
太陽光パネルを導入するとモニターが設置されます。 HEMSの様にどの電気機器がどれくらい電力を使ったという詳細は分かりませんが、現在の発電量と消費量、売電量が一目瞭然になります。
この太陽光パネルのモニターですが、実際には現在どの家電を利用しているかは大体分かりますので、消費電力の高い家電が分かったり、実際に時間帯ごとでどれくらい電力を消費しているのかがすぐに分かるようになります。
よくHEMSを導入する事で節電意識が高まり節電に繋がるという宣伝文句を見かけると思います。この太陽光パネルのモニターでもHEMSと同等とまでは言えませんが、かなり近い程度の節電意識は芽生えると思います。
この太陽光パネルのモニターを設置して一番ショックだったのが、我が家で良く利用していたセラミックファンヒーターです。購入した時は1日当たりの電気代が安くてお得ですよ?みたいなテロップがあり、正直幾らぐらいの電気代で提示していたか覚えてはいないのですが、1日当たり10円台程度の電気使用量だった覚えがあり、「これならセラミックファンヒーターも安いのでは?」と思い購入しました。
このセラミックファンヒーターは実際に灯油を入れる手間もいりませんし、非常に便利なので良く利用していました。ところが太陽光パネルのモニターを観察すると、エアコン2台利用していても常時フルパワーになる訳ではないので使用電力は1Kw前半で推移するのですが、セラミックファンヒーター1台でも同じ程度の消費電力になってしまいます。
このエアコン2台の消費電力=セラミクファンヒーター1台の消費電力という事実に初めて気づいた事です。
この時以来、セラミックファンヒーターは深夜電力の時以外利用しなくなりました。しかし、幾ら売りたいからと言って「セラミックファンヒーターならお安く暖房が利用出来ますよ」みたいなテロップはやめて欲しいとつくづく思いました。
簡単に言えばHEMSの様に詳細に状態は分かりませんが、何を利用したときに高い電力が掛かるのかが良く分かるという事です。
時間帯別 太陽光パネルモニター【簡易HEMS】の状態
昼間の太陽光パネルのモニター
5月頃のエアコンがいらない時期における昼間時間のモニターとなります。稼働している電化製品は冷蔵庫と第三種換気の換気扇と炊飯器の保温程度となります。昼間に電力を使わない家庭であれば太陽光パネルで発電した電力を多く売電する事が出来ます。
夕方でIHクッキングヒーターを利用している状態
我が家はオール電化で料理もIHで行っています。この時は180度の油でトンカツを揚げていました。油の温度が180度になると保温になるので消費電力は1kw程度に減りますが、モニターの状態は消費電力が多い瞬間に撮影しました。
朝食時にトースターのみ利用している状態
トースターは朝利用する電力の中で高い物となります。短い時間の利用とは思いますが、計測してみました。
電気ケトルのみ使用している状態
電気ケトルも保温ポットよりも電力が少なく済む可能性も高く、利用されている方も多いと思います。やはり短時間で一気にお湯を作る分電力消費は高めです。
ドライヤーで髪を乾かしている時の状態
ドライヤーも利用時間は短いですが、消費電力の多い家電の一つとなります。セラミックファンヒーターもドライヤーと原理は同じ見たいですが、セラミックファンヒーターは利用時間が長い分、電力消費の影響も大きいと考えられます。
深夜に乾燥機を利用している状態
やはり乾燥機はかなり電力を使います。 ただし我が家はオール電化契約で深夜電力が非常に安い状態です。1kw当たり10円で更にオール電化割引の1割がついていますので9円になります、深夜に利用する分はそこまで負担になりません。
実際に掲載しております我が家の電力使用状況一覧も普通に乾燥機を利用していてあれだけ利益の出る状態となります。普通に考えて乾燥機を3時間回せば2kw×3h×9円=54円 です。もし昼間に1hあたり2kw発電していれば今年の売電33円でも2kw×1h×33円=66円となり乾燥機3時間分を昼の売電1時間分で賄える計算になります。
晴れでしたら4kw載せていると3kw台は発電しますので十分プラス収支というのが分かると思います。
エコキュートでお湯を沸かしている状態
エコキュートでお湯を沸かしてタンクに貯めている時の太陽光パネルモニターの状態です。お湯が足りなくなってお湯を足している時も同じような消費電力となります。 良くエコキュートよりガスが良いという記事で、突然の来客でお湯が足りない場合電気代が高い時間帯にお湯を沸かさないといけないのでかえって光熱費が高くなる可能性があるという説明があります。
現実的に突然の来客があるシチュエーションを考えた場合、特殊な家庭でなければ、多く見積もっても週1回程度だと思います。 お湯が足りない時にエコキュートがお湯を沸かした時間を2時間程度と考えて(2時間もお湯を沸かせばかなりのお湯量になります)
1kw×2時間×月に4回×夜間電力25円=200円程度となります。
もともとガスよりかなり安い値段でお湯を沸かせるエコキュートですので、たとえ週1回程度夜間時間にお湯を足したとしても200円程度となりエコキュートの方がやはり安いという結論には変わりありません。
簡易HEMSのまとめ
太陽光パネルのモニターもHEMSほどではありませんが、十分な節電意識向上効果があると感じられたと思います。どんな家電がどれくらい電力を消費しているかは家電に書いてある消費電力を見れば分かる事ではあります。
しかし実際の消費電力が見える化する事も非常にインパクトがありますし、具体的に節電を行って消費電力が減ると嬉しい物です。太陽光パネルのモニターでも結構な節電意識向上効果がある事を感じて頂ければ幸いです。