ローコスト住宅と住宅展示場

ローコスト住宅と住宅展示場は基本的にはあまり関係ないかもしれません。

ローコスト住宅メーカー自体がコスト的な関係で殆ど住宅展示場には出展していませんし、住宅展示場は大手が多い傾向もあります。

ただし、だからと言って住宅展示場に行くメリットが無いのか?と言えばそうでもありません。


住宅展示場を見学するメリット

ライフプランに合わせた家づくりのプランを作りやすい

実際に住宅展示場を見学する事で、家事の導線や子供部屋の配置、トイレの数やニッチの必要性等々、具体的に現在のライフプランと擦り合わせながら、「この仕様は絶対に必要だなぁ…」とか「今の生活ではこの間取りが良いなぁ」など具体的に想像する事が可能です。

特に、ローコスト住宅では企画されたプランが多く個性を出しにくい面もありますし、企画された住宅にライフプランを合わせてしまう傾向があると思います。

確かに、ローコスト住宅は企画されている分、非常に住みやすい間取りや導線になる様にプロが考えていますので、私たちが考えなくても大丈夫と言えば大丈夫ですが、後々にやはり細かい点で不満がでる可能性もあります。

家づくりは3回家を建てないと本当の意味で満足できる家は建てれないという、ちょっと非現実的な言葉もありますが、それぐらい慎重になりすぎる程度が丁度良いのかもしれません。



必要な仕様を吟味出来る

住宅展示場では、非常に工夫された家を展示しておりますので、「スキップフロアっていいね~」とか「我が家には屋根裏部屋が絶対に欲しい」とか「床下収納は外せない」等々、色々な仕様を体験できます。

ローコスト住宅では、どうしてもメーカーごとに対応出来る仕様は限られる傾向にあります。

確かに多くの仕様に対応出来るローコスト住宅もありますが、ちょっと高値であったり地域によっては多くの仕様に対応出来るローコスト住宅は少ない可能性もあります。

前もって、どうしても外せない仕様が分かっていればその仕様をプランとして提供しているローコスト住宅を探す事も可能です。そういう面でも住宅展示場を見学するメリットがあると言えます。


住宅展示場を見学するデメリット

雰囲気でそのまま高値の住宅を購入

住宅展示場には営業のプロが在中しております。特に何も知識のない状態で住宅展示場に入ってしまえば、プロの営業マンと非常にオシャレで便利な住宅に囲まれた環境で雰囲気で契約を行ってしまう可能性もあります。

マンション等でよくあるお話ですが、「マンションの素敵な景観とオシャレな住まいに舞い上がってしまい、ついつい契約してしまった。」という事です。

住宅展示場に出展しているメーカー様は非常に高額な出展料を支払っていますので、必ずその値段は住宅に反映されております。

特にローコスト住宅を検討されている方は、無理のないように、家づくりは一生を左右する問題ですので、その場では絶対に契約等をするのではなく、あくまでも家づくりの一環として見学するのが良いと思います。



後から営業の電話が掛かって来る

住宅展示場には必ずアンケート用紙があり、名前や住所や電話番号を記入するようになっております。

そのアンケートを元に営業の電話が掛かって来るようになっております。

電話がかかってきても断ればよいのですが、最初からそういった煩わしい事が嫌な場合は「まだ検討中でアンケートはちょっと難しいですが、見るだけでも良いですか?」と言うのも一つの手段です。

私も何度かそれで見学しましたが、断られたことは今のところありません。やはり住宅展示場の方からするとお客様ですので、ある程度は許容していただけるみたいです。

住宅展示場の見学まとめ

ローコスト住宅を建てる場合でも、住宅展示場を見学するのはメリットがあると思います。

特にある程度仕様が制限されるという特性がローコスト住宅にはありますので、色々なデザインや間取り、仕様を具体的に無料で体験できるというのは非常に貴重だと思います。

ただし、住宅展示場の営業マンの言いなりにならないように、しっかりと知識と考えをもって見学するようにしましょう。