ローコスト住宅と喘息が治ったお話
ローコスト住宅に住んで5年間、喘息が出ませんでした。
ローコスト住宅に住みだして、5年以上が経過しました。引っ越した当初は殆どホコリも無く、カビの原因も無く、喘息が全く出ませんでした。
ただ、流石に住み始めて5年も経過しますと、色々な場所にホコリが溜まってきますし、高い場所のホコリなどはなかなか掃除する事が出来ません。
少しずつ、新築ではない状況になりつつも、喘息の発作が未だに発生しない原因を考えてみました。
窓が結露しない
自分の場合、病院で「ホコリ、ダニ、カビ」のアレルギー喘息と診断されました。ローコスト住宅に引っ越して一番変わったのは窓が殆ど結露しないという事だと思います。
窓が結露する=カビが繁殖するという事ですし、カビが繁殖するとカビはダニの餌にもなるらしく、ダニも繁殖するそうです。
窓が結露してカビている部分が部屋の隅だとしても、カビは胞子を放出しますし、カビはハウスダストと一緒に空気中を舞う訳ですから、部屋全体にカビの胞子がばら撒かれるという事はダニの餌をばら撒いている状況ですし、ダニの総数がどうしても増加するのでしょうね。
掃除出来ない場所の窓は厄介
アパート時代で更に困るのは、掃除出来ない場所の窓がどうしても出来てしまう事です。
その理由として
1.家具の配置上で窓が家具の後ろになってしまう。
2.アパートはどうしても居住空間が限られる関係上、窓の前の空間を開けておく余裕が無い場合が多い。
ということでした。
この掃除出来ない窓が、特に冬場は毎日毎日結露する訳ですから、まさに【カビの巣窟】になってしまいます。
カビの巣窟は、部屋にカビの胞子を放出する原因にもなりますし、カビの胞子はダニの餌ですので、ダニまで大繁殖してしまいます。
家の3か所から換気
ローコスト住宅になってから、24時間換気の第三種換気ですので、家の3か所から常に換気している状態となります。
やはり、空気を外にだしているぶん部屋のホコリは減少しているのだと思います。
アパート時代では換気扇は台所だけでしたし、料理を使っている時間しか換気扇は回しませんので、ホコリは部屋にこもりがちになってしまいます。
今思えば、アパート時代でも空気清浄器を利用したり、こまめに換気しておけば少しは違ったのかもしれませんが、経済的な余裕もそれ程なく空気清浄機を購入するのも結構ハードルが高かったので結局購入しませんでした。【今でも購入しておりません】
また、換気についても自分以外の人は部屋の空気の汚れを全く感じない訳ですから、「寒いからあんまり換気しないで…」「何で換気するの?」といった具合でなかなか理解してもらえず、一人苦しむしかないという事もよくありました。
アレルゲンの絶対量がかなり少ない
ローコスト住宅に引っ越して以来、窓に結露が起きた事も無く、窓にカビが生える事は全くありません。いつも窓はサラサラしていますし、24時間換気で1日中家の空気を入れ替えています。
この2つがアレルゲンの量をかなり減らしていると思います。正直、掃除の頻度もアパート時代と同じですし、窓も年末の大掃除以外あまり拭く事はありません。
アレルギー体質改善はアレルゲンを減らす?
アレルギー体質の改善はやっぱりアレルゲンを減らすのが一番大切なのかもしれません。
自分が喘息で一番悩んだことは、「カビ、ホコリ、ダニ」というのは目に見えにくいという事です。
「カビは見えるのでは?」と思われるかもしれませんが、エアコンの内部や家具の後ろであったり、見えない場所で繁殖している事が多々あると思います。
目に見えないアレルゲンが原因ですと、本当に大変です。特にアレルギー体質ですと、そんなに多くない量の、「ホコリ、ダニ、カビ」で激しい喘息が出る訳ですから、他の人にとってみると「別に部屋は綺麗でしょ?」と思われるだけで全く改善されません。
しかも自分で掃除するというのは「アレルゲン」の中に突入するのと同じですので、時には自分で掃除して酷い発作が発生した事があります。
アレルゲンが増えやすい環境というのは、アレルギー体質の方にとって非常に辛いですし、日々の生活で改善するのも簡単ではありません。
ローコスト住宅と喘息についてまとめ
5年間ローコスト住宅に住んでみて、喘息の発作が劇的に改善した理由は、やっぱりアレルゲンの絶対量がかなり減った事だと思います。
無理に新築してまで環境を変えてアレルギー体質を改善というのは難しいと思いますが、そういうメリットも新築にはあるという事を知って頂ければ幸いと思っております。