シックハウスと喘息について ローコスト住宅ブログ
喘息と対処法
私は長年喘息で悩んできました。 最初に起きた発作は3歳の時で未だにその時の記憶は鮮明に残っています。 本当に死を覚悟したというか、「まだ生まれたばかりなのに死ぬんだなぁと」 小さいながらすごく悲しい思いをした記憶があります。それぐらい最初の発作は強烈でした。
私が喘息になった原因
後々、親が色々と話してくれたのですが、内職で母親がよくミシンを使っていた事が原因ではないかと思っています。
その時の状況ですが、やはりミシンを1日中使いますので綿埃が相当凄い量だったらしく、やはり3歳の頃ですので母親の近くで寝たりします。 その寝ている自分に薄っすらと綿埃が積もる位すごかったそうです。 その状況が日々繰り返される中である日喘息を発症したのではないか?と言われています。
ミシンの内職で出る綿埃は化学繊維の可能性が高く、敏感な3歳が毎日化学繊維を吸っていればそうなるのは確かに仕方ない気もします。 しかも喘息は完治が非常に難しく、40代になった今も埃やカビだらけの所に行けば発作が起きます。
病院では中々治りません
幼い頃から発作が起きるたびに病院に行きましたが、対処療法以外に有効な手段がなく、 成人してからもステロイド療法が有効という事で何度か試したことがありますがやはり完治という訳にはいきませんでした。 未だにホコリやカビだらけの場所に行くとまず目がかゆくなります。 そして徐々に息苦しくなり最後に喘息の発作が起きるという状況です。
喘息の発作と対策
自分が長年喘息と付き合っていく中で、一番有効だと感じたのはやはりアレルゲンの除去でした。 どんなに病院の薬を使っても一時的に緩和するだけで全く良くはなりませんでしたし、例え発作の薬を使っていても カビやホコリの多い場所にいると薬も全く効かなくなります。
寝具を清潔に
家の中のハウスダストも勿論そうですが、一番気を使ったのは寝具です。 特に喘息は夜中に発作が起きる事が多く、布団はダニ等の格好の住みかですので、喘息にとって布団の状態は非常に重要です。 勿論普通の人が何ともないレベルでも喘息の人は敏感に反応します。
間違った処理で喘息の酷い発作
親がよくやっていたのは、布団を干す⇒布団を叩く⇒その布団で寝る というパターンです。
この布団の処理が非常に厄介で、長年悩まされていた原因でした。 というのも布団を綺麗にしているから発作が治まるのではないの? と普通は思うのですが、実は干して叩くだけの布団で寝ると逆に発作が酷くなる傾向があったからです。
この原因を20年間知る事が出来ませんでした…
当時はインターネットも普及していませんし、誰も教えてくれませんでしたし、周りの人も誰も知らなかった状態でした。 しかも一番厄介な問題は、ダニやハウスダストは目に見えないという事です。 見た目にはきれいに見えますので原因が本当に分かりません。
ダニやホコリは見えないから厄介
長年ダニやハウスダストで苦しんできた私でも、本当にダニやホコリがあるかどうかは見ただけでは分かりません。 布団を臭う事である程度カビ臭い等は分かりますが、カビ臭い布団を臭えば当然それだけで発作が起こります。 【布団が大丈夫かどうかで、カビ臭い布団をちょっと臭っただけで、何度激しい発作が起きた事か…】
実は布団を干した後布団を叩くと、布団の中のハウスダストやダニが表面に出てきてしまいます。 表面がダニやハウスダストだらけの布団で寝れば発作が出るのは当然です‥
この簡単な事実に到達するだけで20年以上かかってしまいました、今のインターネットなどの情報社会は本当に便利だと思います。
布団の正しい処理
最近は専用の掃除機もありますし、誰でも知っているとおもいますが、布団を干して叩く事で表面にホコリやダニをだします。 その後、布団の両面をしっかりと掃除機で吸う。 この作業となります。 布団を掃除機で吸う事は喘息の人にとっては非常に有効な手段です。
布団を干して叩くだけでは逆効果というのを、長年苦しんだ自分としては多くの人に本当に良く知って欲しいと思います。
マスクも非常に有効
最近は花粉症でマスクを利用されている方が増加しています。このマスクは喘息にも非常に有効です。 特に寝る時のマスクはとても良い効果があります。寝る時にマスクをつけると、当然ハウスダスト等を吸い込みにくくなります。 また口の中が乾燥しにくい状態となり、唾液等の免疫作用が高まります。
風邪も実は喘息の引き金になります。風邪+喘息の苦しみは非常に苦しい状態です。
その風邪も予防できますし、気管支が乾燥しにくいので、喘息の発作も抑制されます。 また気管支が乾燥するとアレルゲンなどを除去する繊毛の働きも弱まります。 また冷たい空気が直接気管に入る事も喘息を誘発しますので、マスクで直接冷たい空気が入らないようにする事も重要です。
この様に、マスクは喘息を防ぐのに非常に有効だという事が良く分かると思います。
私自身も普段はマスクを付けませんが、特に喘息が起きやすい季節の変わり目、 更に季節の変わり目の中でも暖かい時期から寒い時期になる秋は寝る時にマスクをつけて寝る事を心がけていました。
空気清浄機と掃除ロボット
ハウスダストを減らす一番良い組み合わせはやはりこれではないでしょうか? 別記事でも詳しく説明しておりますが、やはりとても有効な手段だと思います。
空気の綺麗な地域に住む
これも非常に重要です。 私は半年ほど東京に住んだ事もありますが、東京の空気は喘息の私には合いませんでした。 半年の間、ほぼ毎日喘息に苦しめられたのを覚えております。
実家で起きた酷いお話
また、実は小学生の頃ですが、実家のすぐそばにゴミ処理場が建設されました。 実話ですが、このゴミ処理場が本当に酷い管理で、不燃物を煙突も有毒ガスを処理する施設も何もなしでそのまま燃やすごみ処理場でした。
しかも昼間に行うと問題になるので夜中に燃やすのです。 風向きが悪いと真っ黒な煙が家を直撃します。 さらにその状態が夜中ずっと続くわけですから病気にならないわけがありません。
20年近く続いたその状況
その煙が来るたびに激しい喘息に襲われた記憶があります。 当時幼くどうにもできなかった自分ですが、あのゴミ処理場は本当に酷いと思います。 結局、自分が大学に入り実家を出てもそのゴミ処理場はそのままゴミを燃やす事を続けておりました。
大学を出てある程度経った頃に、親から「夜中に不燃物を燃やしているのが火事と間違われるほど酷い状態で、 消防車が駆け付けたらしい。その時に消防車の方にこっぴどく言われて不燃物の処理施設と煙突を付けたよ」という話を聞きました。
あれだけ多大な人に迷惑を掛けながら、不燃物処理のお金を長年ケチっていたのかと思うと本当に酷い話だと思います。 ここまで酷い話はあまりないかもしれませんが、空気の綺麗な地方に住むことは、喘息の方にはとても大切だと思います。
まとめ
ローコスト住宅に住む事で、何故か喘息は緩和してしまいました。 本当の意味で理由は分かりませんが、掃除しやすくてホコリが少なくなったのか? 広くなって狭いというストレスから解消されたのか、ベットになって床よりホコリが少なくなったのが良かったのか? 木からマイナスイオンが出ているらしいからそのせいなのか? 正直はっきりしたことは分かりません。
しかし喘息やアレルギーにとって環境がとても大切なのは確かだと思います。 病院に行く事も大切ですが、 病院にまかせっきりにならないで色々対策する事も大切だなぁと実感しました。