ローコスト住宅 > ローコスト住宅と新築鬱

新築した直後に鬱になる方もいらっしゃいます

新築直後に、本当は幸せいっぱいのはずですが、【マイホームは一生住み続ける非常に重要な一生に一度のお買い物】という特性もあり、間取りや契約内容、土地の利便性に後悔があると、その後悔に囚われて鬱になる方もいらっしゃいます。

特にローコスト住宅は制約も多く、普通の注文住宅よりも後悔する可能性は高いと言える部分も勿論存在します。そんなローコスト住宅で新築鬱にならない様に、鬱になってしまった方のパターンを紹介いたします。




ハウスメーカーの営業員に押されて買ってしまった

特に建売住宅に多いパターンですが、ハウスメーカーの営業マンの強い押しや、ちょっとした一言「今でしか購入できない物件ですよ」で深く考えずに購入してしまった場合です。

自分の意志が少ない分、「ああすれば良かった」「もう少し自分で考えればよかった」と後々になって後悔してしまうパターンです。

特に住宅の場合ですと100万円単位の契約金が発生してしまいますので、もし契約まで至っていたなら100万円単位でキャンセル料が発生してしまいます。そして、なし崩し的に購入まで至った場合、さらに後悔の念が増してしまいます。

どんなにハウスメーカーの営業マンが魅力的なトークを行ったとしても、冷静になって一旦家に戻って家族会議をしっかり開いたり、1週間以上の考える時間を設けることがとても大切です。



営業マンの話を聞く

配偶者に任せっきりで建ててしまった

これも、新築で起こりやすいシチュエーションです。

とくにマイホームは一生に一度の買い物ですので、私もそうでしたが「家づくりってどういう物か良く分からない」という方が多いと言えます。

もちろん、何となく対面キッチンが良いとかウッドデッキが欲しいとかある程度のイメージはあるでしょうが、具体的にどんなところで失敗しやすいから気を付けたほうが良い、とまで分かっている方はごく少数ですし、住んでみなければ分からない部分もあるでしょう。

人によっては「細かい事は苦手なの」と思い、あまり細かいところまで家づくりに係わらず、配偶者に任せっきりにしてしまった場合、もし新築して住み始めたころに不具合が生じると後悔や鬱に繋がる可能性も否定出来ません。

例えば、「何でこんな間取りにしたの?」「何でこれはこっちに設置してくれなかったの?」という不満に繋がりますし、変更出来る場所なら大丈夫ですが変更できない仕様の場合、住めば住むほどストレスが蓄積してしまう可能性があります。

一度、不便に作ってしまうと変更しにくいのがマイホームの難しい部分です。しっかりと夫婦で相談の場を持ち、あとで後悔の内容にしっかりと間取りや仕様を検討しましょう。



夫婦で話す様子

自分で考えたけど上手くいかなかった

逆に、自分でしっかりと隅々まで計画したけど満足いかない部分があった場合です。 特に完璧主義者に多いパターンですが、家づくりは意外と複雑でどこかしらで抜け落ちる部分がある物で、「完全に満足する家づくりを行うには3回は家を建てないと難しい。」と言われる程です。

自分自身で考えたから後悔の無い人もいれば、自分自身で考えたからこそ後悔してしまう人がいるのも事実です。正直ここまで行くと性格の問題ですので、「少しぐらいの不具合を楽しむ」という気持ちに切り替えたほうが、家に対してもそうですが、人間関係や他の部分でも気持ちが楽になるかもしれません。

ただし、家を建てる前ならまだ対策は可能ですので、もし自分自身「完璧主義だなぁ」と感じられるのでしたら、本当に入念に細かく家づくりを計画した方が良いでしょう。

夫婦で話す様子


周りの環境が思っていたのと違った

住んでみないと分からないのが、土地選びの難しい部分ですが「公園の近くで子供の声がうるさい」「学校の近くで音のストレスが大きい」という音の問題であったり、「駅やバス停までが遠い」「近くに便利なスーパーが無い」等の利便性の問題であったり、土地の人間関係に馴染めない人間関係の問題であったり、鬱になる原因は様々です。

実は、私自信も以前アパートに住んでいた時にアパートを決める一つの要素として「公園が隣にあって便利だなぁ」と思って契約したのですが、いざ住んでみると夜中に高校生が夜の2時近くまで毎日公園で大騒ぎしていました。

小さな子供がいるので、「迷惑だなぁ」と日々ストレスを感じていましたが正直どうすることも出来ません。



公園

近所の方が警察に通報しているのか、何度か警察が来て若者に話をする事があり「これで解決するのかな?」と期待しましたが、2.3日経つとまた若者が深夜まで騒ぎに集まってきます。多分犯罪ではないので、警察も注意する程度で終わるのでしょう。

そのうち警察も来なくなり、若者が騒ぎ放題になるという悪循環も生まれていました。結局そのアパートに10年間住み続けましたが、その状態はアパートを出る時まで続いていました。

やはり、土地を決めた場合は実際にその土地に住んでいる近所の方に色々とお話を聞くのが一番良いでしょう。勿論土地も契約する前であればキャンセル料も発生しません。

新築を売り払って、住み替えた方も

新築鬱を抱えられた方の中には、せっかく新築した住宅ですが、その新築を売り払って、少し狭くなったけれども新しく住宅を購入された方もいらっしゃいます。 鬱状態も、ひどくなるとそこまでしなければならなくなる可能性もありますので、やはり後悔の無い家づくりが出来るような努力は必ず必要ですし、とても大切であると言えます。




わが家で後悔したポイントもありますが

我が家では、土地の問題は予め近所の方に色々と話を聞いていたので特に問題ありませんでしたが、やはり家の間取りや配置で不便を感じる部分も無いわけではありませんでした。ただし、工夫をすればある程度は解決出来る内容でしたし、アパート暮らしよりは遥かに便利であることには間違いありませんので、そこまで後悔の念はありません。

やはり人付き合いと同様に家にも完璧を求めるのではなく、不便さを楽しむぐらいの気持ちが大切なのかもしれません。