儲からないパターン
Youtube等をみても、太陽光パネルが稼げるという話と太陽光パネルを設置したせいで大変な目にあったという動画の両方があります。 Youtube目線ですと、どうしてもバズりたいという思惑もあり「儲からない」というのはバズりやすいから其方の方がバズって目立ってしまうというのもあるのかもしれません。
高橋洋一先生の様に自宅に設置して儲かったというお話もありますし、実際にはどうなのか? 自分のパターンを織り交ぜながら説明したいと思います。

儲からない原因① 太陽光パネルの価格
太陽光パネルの価格は今でこそ安くなっていますが、売電価格が40円台の頃は特に国内産の太陽光パネルは非常に高額でした、特に高額な太陽光パネルを設置すれば当然利益は出にくくなりますので、損をする可能性が高くなってしまいます。
儲からない原因➁ 太陽光パネルの設置方法
太陽光パネルの設置方法で、屋根に載せるのかそれとも地面に土台を作って設置するのか? または新築の際ではなく後から足場等を設置して太陽光パネルを載せるのかで初期費用がかなり変わってきます。
一番安いのは、新築時に一緒に太陽光パネルを設置するパターンです。 当然足場がある状態ですので、足場をわざわざ新たに設置する必要もありませんし、地面に設置するための土台も必要なく、更に屋根が少し保護されるので屋根の寿命が延びるというメリットもあります。 屋根と太陽光パネルの間に雀の巣が出来るかもしれないというデメリットはありますが、雀は警戒心が強いのである程度驚かせば抑制は可能ですのでそこまで問題にはならないでしょう。
一番高いのは、土台をコンクリートで固めて足場を作って太陽光パネルを設置するパターンです。 高価な太陽光パネルを選択し土台もしっかりと設置すればかなり初期費用がかさんでしまいます。 このパターンが最も損をしやすいやり方だといえます。
あとは、家の屋根に設置する際に足場を使う業者と足場を使わない業者があり、もし足場に高額な費用を請求する業者であればそれもかなりの初期費用増加につながってしまいます。
儲からない原因③ 10kw以上のパネル設置
売電価格が20円以上の時ならまだしも、10円台になってしまった現在では完全に売電しかできない10kw以上の太陽光パネル設置よりも、自分で発電した電力を消費しながら余った分を売電できる10kw未満の太陽光パネルの方がメリットが大きいといえます。
特に、電気代が高騰している現在では晴れていればお昼の電気代が無料でさらにお昼にエコキュートを沸かすように設定しておけばお湯も無料で沸かすことが出来ます。
このメリットは非常に大きいですので、やはり自分で使う電力は太陽光パネルで賄う10kw未満が今は一番おすすめの方法です。

儲からない原因④ 蓄電池を設置
なぜなら、蓄電池が非常に高額な割に節約できる額がそれほど大きくないというのが一番の原因です。 蓄電池は100円程度掛かる上に10年ぐらいで劣化してしまいます。 長年使える全固形電池が開発されない限り、高額で劣化してしまう蓄電池はあまりメリットが無いですし、処理費用も考えると大きく損をする可能性が非常に高いといえるでしょう。
儲からない原因⑤金利の問題
太陽光パネルを設置する際に、実は新築時に行えば金利の安い住宅ローンを利用する事が可能です。 これが意外と盲点で普通の投資ですとそれなりの金利でお金を借りる必要があります。 もちろん一括で現金払い出来る方は関係ありませんが、資金に余裕がない方が太陽光パネルが1kw100万円台の時期にそれなりの金利で借りてしまえば「太陽光パネルは儲からないどころか大変な目に合う」可能性が高くなってしまうと言えるでしょう。
蓄電池は太陽光パネルと相性がすごく良いイメージがありますが、残念ながら現在はメリットがあまりありません。
太陽光パネルが儲かるパターン
我が家でもそうですが、5人家族で89平米のおうちですが電気代は1万円前半代で売電収入が2000円程度とかなりお得な電気代で非常に助かっております。 しかも10年間の内に売電だけで150万円以上稼いでおりますので、完全に黒字状態で今もなおそれが続いております。 太陽光パネル自体も25年保証ですので、今のところ何も問題ありません。
それも含めて儲かるパターンを説明したいと思います。
儲かる原因① 太陽光パネルの値段
儲かる原因の一番重要な内容は、太陽光パネルの設置費用だといえます。 家を新築する際に一緒に設置してしまえば設置費用を大幅に節約出来るだけではなく、非常に金利の安い住宅ローンに組み込むことが可能です。
また、私が設置したときは国から20万円程度、県から20万円程度の補助金も出ましたので、実質は100万円程度で3.6kwの太陽光パネルを設置できました。 補助金があるかどうかも非常に重要な内容になります。
設置費用だけではなく、金利も安いというのは非常に大きなメリットとなります。 この差が期間が長ければ長い程大きく差がでる内容となりますので、非常に重要です。

儲かる原因➁ 太陽光パネルの売電価格
これは現在では難しい内容ですが、太陽光パネルの売電価格が高い時期に設置していれば当然利益が出やすいというお話になります。 これは高橋洋一先生も言っておられ、太陽光パネルの買い取り制度が非常に高額な時期は本当に利益が出やすい状況ではありました。
儲かる原因③ 電気代の高騰
これは儲かるというよりはメリットが大きいという話ですが、太陽光パネルを設置すれば電気代はかなり節約できます。 特にお昼の電気代が無料で、お湯も無料で沸かせるというのは非常に助かります。
これだけでも月1万円程度節約になる事もありますので、非常に助かる内容となります。
儲かる原因④ 太陽光パネルの耐用年数
太陽光パネルが壊れにくいというのも儲かる原因の大きな要因です。 太陽光パネルは人工衛星で長年利用されるように50年以上壊れない可能性もあります。 実際にメーカーで25年保証をする程ですので、いかに壊れにくい製品かというのがわかるかと思われます。 我が家も太陽光パネルを設置して13年になりますが、発電量も殆ど劣化せず現役バリバリで発電しており非常に助かっております。
太陽光が稼げるのかのまとめ
結局太陽光パネルが稼げるかどうかは、設置時期や初期費用、金利の有無、蓄電池の採用等の様々な原因が重なって結果が異なってきます。
我が家の様に、設置費用を5年程度で償却出来、あとは屋根上貯金の様に利用できるパターンもありますので、上手に活用して頂ければと思います。
売電や電気代の詳細は別記事で記載していますので、参照して頂ければ幸いです。