屋根の素材
自分のローコスト住宅の屋根はケイミューのコロニアルクアッドと呼ばれる断熱性能もある軽くて丈夫な素材を使用しておりました。高価な屋根と比べれば確かに落ちるかもしれませんが、耐用年数も35年ですし、太陽光も載せれる耐久度なので十分だと思いました。35年後リフォームが必ず必要という訳でもないでしょうし、まぁ何とかなるかなぁと思いました。また、屋根の下には遮熱シートを張り、更に発砲ウレタンフォームで更に覆うのでかなりの断熱性能があります。
youtubeなどでは自分が施工するちょっと前まで耐用年数が少ない素材が使われていたみたいでスレート屋根は10年ぐらいでボロボロになるという動画が数多く出回っていましたが、施工時期によって耐用年数はかなり変わるのでしょうね。 実際に我が家の屋根は10年以上経過していますが特に問題はありません。

↑我が家の屋根の状態です、施工後の状態を必ず写真に残してくれるのは助かります
ローコスト住宅の断熱材
ローコスト住宅の家全体の断熱仕様は発砲ウレタンを内部全体に施工しておりました、吹付が終わってしばらくして見に行きましたが、カチンカチンに固まっていました。厚みもしっかりと隙間なく施工されていました。
断熱材を敷き詰める断熱と比べると細かいところまで隙間なく施工できる発砲ウレタンフォームは非常に頼もしく感じました、実際に住んでみてもその断熱性能と防音性能の高さには非常に驚き、本当に良かったと感じています。
あと窓は最近は当たり前ですが、すべて二重窓でLow-Eガラスと言って、ガラスとガラスの間にUVカットのシートが張ってある物を施工します。

↑↑ ウレタンフォームが施工された直後に訪問した時の写真です。触れるとカッチカチに固まっていました。
ローコスト住宅の窓ガラス
やはりアパートでは複層ガラスでは無く、必ず窓ガラスが常に露結していましたし、露結している部分はカビが発生しやすくちょっと油断するとカビだらけになってしまいます。 特に、喘息でカビやダニで発作を起こす自分にとっては非常に嫌な思いをしていました。 しかしローコスト住宅の二重窓は露結が殆ど起こらないし断熱機能の高さにも驚きました。 トイレとか小さい窓もすべて二重窓でした。
最近の新築は断熱機能が高いという話は聞いたことがあるのですが、ローコストハウスに住むようになってびっくりする事が多いです。夏に30度くらい気温があって、暑いなーと思って家に入るとちょっとひんやりしています。「あれ?クーラつけっぱなし」と思って見回すと何もついていない事に気が付きます。それくらい断熱性能があります。
ただし、やはり2Fになると流石にちょっと暑いですが、1Fまでは熱がやはり伝わりにくい仕様になっていました。 ローコスト住宅といっても、しっかりと必要な場所には必要な仕様を施工していました。最近の新築住宅は断熱性能が高いという話は聞いていたのですが、これだけの性能があれば十分かなと思いました。
また最近は外壁の中を換気するシステムが普通だそうで、ローコストハウスでも壁内換気はしっかり搭載されていました。

外壁の下側に空気の通り道が。。。拡大してますがかなり小さな虫しか入れないくらい、かなり入り口は狭いです。

窓の一つ一つに空気の通り道がついてました。
ローコスト住宅の外壁
外壁はニチハのケミューという窯業サイディングですが、ジョイント部分に風雨が入らないようにシーリングというパテみたいなものを注入します。 このシーリングの耐用年数が大体5年から10年らしいのですが、ローコストハウスメーカさんから壁内換気がしっかりしていれば多少シーリングが劣化しても建物の性能としては問題ないと言われました。 ただあんまり劣化すると見た目は良くないですが。。。とも言われました。実際に現時点で12年以上経過していますが、シーリングはまだ劣化しておらず特に問題はありません。
自分の知り合いで4年前くらいに家を建てた方はまだ壁内換気がメジャーではなかったのか、それとも工務店で昔からのやり方を続けており、壁内換気をやっていなかったのか分かりませんが、サイディングを防水シートに直張りしてしまっており、シーリングが劣化したらサイディングをやり直さないと風雨が入ってきて外壁が腐ってきたりしますよと言われたみたいです。 現時点ではサイディングの直貼りは禁止されているみたいなので、もしサイディングを直貼りするようなローコスト住宅業者であれば絶対にやめた方が良いでしょう。

我が家の外壁です。
このシーリングが劣化したときの施工のやり直しが足場を組んだりしてやらないといけないので結構費用が高いらしくて(多分70万くらい、、、?)、まぁ自分は年収からして見た目はそこまで気にしないしメンテナンスが減った分助かったと思っていました。
但し、外壁のメーカーさんは必ずメンテナンスを推奨していますし、建てた家の地域が雨が多かったりすると事情も違うかもしれませんし、家の施工もハウスメーカーで全然変わってきますので、一概に言えないのかもしれません。
発砲ウレタンですと隙間なく断熱が効きますので部屋の中の熱は外に伝わりにくく外壁と防水シートの間に結露が出来にくいですが、断熱によっては隙間が出来る仕様の物も勿論ありますので、隙間の部分に結露が起きてその部分にカビが発生して。。。という事もあります。 まぁやっぱりシーリングを10年毎にやり直すかどうかは自己判断と自己責任でやるしかないと思います。
予防予防でメンテナンスを行うのも良いですが、そのお金を取っておいて何かあった時にやればいいのでは?というのも一つの考えとして問題ない気もします。